疑似恋愛体質

推しと自担は増やすもの

2021年2月のエンタメまとめ

カナタくんのエントリから来られた方で、もしかしたら他にもアンジェの記事があるのでは?と思って見ていただいている方がいたらすみません。

基本ジャニーズと映画と演劇の話をする雑記ブログです…。

 

 

『滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie 大ヒット感謝祭』@新橋演舞場

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はじめましての新橋演舞場~~!
ブンブブーンでの剛さんの「僕ここ~」の印象が強すぎて電話ボックスを一生懸命探していたわよ。

明治座とかもそうだけど、劇場内にお土産屋さんとか食堂があって、何というか活気があって敷居の低い独特の感じ、
歌舞伎って庶民の「ハレ」のエンターテイメントなんだなと思わされる。
帝劇や日生の身が引き締まる感じとはまた違って自然体でいられるというか。
こういうの江戸!って感じで好き

 

花道横の席を取ったので開演前に花道の板張りの木の匂いが漂ってきてめちゃくちゃ高まる。

 

一度普通に映画館で観て、2回目が新橋演舞場の特別上映でした。

新橋演舞場で撮影した映像を新橋演舞場で観る、こんな贅沢なエンターテイメントある???

期待通り、映像と目の前の舞台が渾然一体となって脳が混乱するスペシャルな体験ができました。
感覚としては自動追撃できる双眼鏡で舞台を観てるような感じ。

前方席だとスクリーンの映像と舞台がシンクロして今ここで公演が行われているような体験ができるし、

2階・3階席だとラストシーンで映像に合わせて1階席に小判が降ってくるのが壮観だと思います。
(2階では観てないので想像)

あと4DXとかやっても面白そうだなぁと思いました。

音響はさすがに映画館の方が良かったですが、ものすごい低音を上げているので太鼓の音がズンズン身体に響いてきていい感じでした。(実際の太鼓でもここまで響いてこないけど)


内容の話

前半はレビュー形式、後半はドラマパートの二部構成です。
前半は完全に「ジャニーズ伝統の畳み掛けるような怒涛のエンタメ攻撃」だったので初見はまじで混乱の極みだったんですけど、2回観るとちょっと理解しました。
初見時は場面転換に全然余韻がなくて目の前のコンテンツを理解しきる前に次の場面が始まってしまう、みたいな印象だったのですが、
何が起こるか知ってしまうとサクサク進んで逆に気持ち良いですね。リピーター向けの仕様。

 

「おもちゃ箱をひっくり返したような」エンターテイメント、おそらく作り手は生身の人間が多種多様な芸能に挑み、限界を超えて魅せる美しさに価値と魅力を感じていたのではないかと思うのですよね。
それは「ジャニーズのエンターテイメント」の一つの大きな側面として定義できるものだと思います。
が、映像だと正直何でもできちゃうので「生身の人間による瞬間的な爆発力」みたいなところは感じづらく、そこを補いきれていないような印象を受けました。

だからこそやっぱり生で観たいな~~~!迫力感じたいな~~~!と思いました。現場は正義。

「観劇に行く」と決める観客の大半と衛生観念が合わないのでしばらく劇場通いはお休みするのですが、近いうちにまた新橋演舞場で、今度は生で観たいです。

感染対策に対して劇場の方々は本当に尽力なさっていると思うのですが、隣の客のことはコントロールできないからね…。

(※今年の滝沢歌舞伎開幕前に書いたものでした。公演再開できることを願ってやみません…。) 

 

『Endless SHOCK -Eternal-』

諸々の事情により本編を別の角度から再構成したスピンオフでの上演でした。

ご時世からか?めちゃくちゃチケットが取りやすかったのですが、

スピンオフが初見だとSHOCKの魅力が全然伝わらないと思うのでスピンオフしか観てない人はぜひぜひ本編も観てほしい。

SHOCK本編は華やかなエンターテイメントショーに重点を置いていて前情報なしでもちゃんと楽しいですが、Eternalは「華やかな場面の中で各キャラクターがどんなことを思っていたのか」を掘り下げる内容なので、そもそも本編を見ないと始まらないんですよね。笑

 

FC先行が終わった時点でチケットの販売規制が出たので、S席だけ満席で後方のA席は誰もいないという不思議な空間でした…。

開演前に頻繁に後ろを振り返っては「カード枠とプレイガイドでこの少ない席を取り合っていたのか…そら無理ゲーだわ…」と謎の実感を得るなどしました。


今回は太鼓が舞台サイドの花道に設置されていたので、舞台中央にあった時より音の迫力が増し増しで良きでした。

オケピが下ではなく舞台上の奥に配置されているので、オケも迫力増し増し。
特に2階席は音がまっすぐ飛んでくるのでオーケストラの響きを堪能できます。
それだけにソリタリとかデオアラで音源に切り替わったときの落差がちょっと気になった。1階席だと全然気にならなかったんですけどね…。

 

このカンパニーを観るのはまだ2年目なんですけど、スピンオフでキャラクターの心情を深掘りしてしまったので思い入れがものすごく増えてしまった。

昨年の本編+インスタライブ+Eternalの大阪公演(昨年秋)を通ってきたので単純に接触回数が多いというのもある。

 

Eternalは大掛かりなセット転換がほとんどなく、舞台上にいる人数も限られているので、

公演中帝劇の舞台の床がむき出しになる瞬間が時々あって、

セットも何もない帝劇の板の上でDoBを踊っていたインスタライブ(2回目の全編配信じゃなくて初回のおしゃべり配信)のことがガッと蘇ってきたりしました。

あのとき世界がどうなるのか、舞台がどうなるのか、誰も分からない情勢の中で、仕事帰りに日比谷のスタバで不安を抱きつつ見ていたインライのことを私は一生忘れないんだろうな。

座長は難しいかもと言ってるけどやっぱりまた本編を帝劇で観たいのです。あと博多座でも観たい(強欲)

 

 

 

閑話休題。

今年の個人的なテーマとして、「毎月特定ジャンルのエンタメに注力する」というのをやっています。

2月は「歌舞伎スッペシャル!」でした。スッペシャル。

先月の「漫画」から一転して歌舞伎を選んだ理由は「滝沢歌舞伎で歌舞伎の演目(GOEMON ZERO)が全く理解できなかったから」です。笑

全く理解できない、というのはまじで文字通りこれが何が起こっている場面で誰がどういう感情で行動しているか、が理解できない状態です。なんとなく日本で四半世紀生きてたら自然と理解できる類いのものだと思ってたんですけど、全く分からなくて自分にちょっと引きました…。知識の偏りが過ぎる。

 

「歌舞伎をひたすら見まくる」という荒療治的な方法よりは一旦整理された知識を頭に入れた方が良いかと思って、とりあえずこちらの本を買ってみました。

歌舞伎の解剖図鑑 (イラストで小粋に読み解く歌舞伎ことはじめ)

歌舞伎の解剖図鑑 (イラストで小粋に読み解く歌舞伎ことはじめ)

  • 作者:辻 和子
  • 発売日: 2017/07/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

この本を読んで分かったのは

歌舞伎は知識があればある程楽しいジャンルなのでめちゃくちゃオタク向き

ということです。

いわく、「誰が何の演目にどの役で出るか」を楽しむジャンルらしいので

「シャッフルユニットで誰が何の曲を歌うか」とか、そういう話に1日費やせる人は絶対向いている。

 

あと「この衣装はこういう役回りのキャラ」というビジュアルや立ち振る舞いのルールが暗黙ながらハッキリ決まっているので、

覚えていったルールを現場でなるほど〜!って言いながら答え合わせするの楽しそう。進研ゼミ現象。

 

あと滝沢歌舞伎で全く場面が理解できなかった理由の一つはそもそも「ストーリーを知らない」ことのような気がしました…。

考えてみたら普通に歌舞伎を観に行くときはあらかじめ演目と出演者を知った状態で観に行くもんな。

 

 

歌舞伎鑑賞はまだできてないです。

歌舞伎座とか行きたいけどね〜〜と書いてるうちにまた緊急事態宣言が出てしまった…。

 

それでは!